あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「どうしたの、何か用事?」


「いえ、お嬢様がいつもより元気がなかったので……」


そうやって心配してくれるところも、好き……。


「ありがとう。でも、大丈夫だよ」


あたしがそう言うと、優也はあたしの隣に腰掛けて言った。


「私じゃ、力になれないんですか?」


「え?」


優也はなんだか寂しそうな瞳をしていた。


「……違うよ、違う……」


慌てて否定はしたけど、その後の言葉は続かなかった。


「お嬢様は私によくしてくれています。だけど、頼ってくれたことはないんです」


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