あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「優也……?」


あたしは優也に放してもらおうと名前を呼んだ。


しかし、優也からの返事はない。


そればかりか、優也の腕の力が強くなる。


あたしは混乱して、どうしていいのか分からなくなった。


「優也、とりあえず離して?」


「……ヤダ」


まるでだだっ子のような口振りだ。


でも、なぜだか笑えくる。


「何笑ってるの?」


優也がムッとしたように言う。


「なんか優也が子どもみたいに見えたから」


「…………」


「ウソウソ。でも、優也何かあった?寂しそうな顔してるよ」


あたしは優也の頭をゆっくり撫でた。


優也は気持ち良さそうに目を細める。


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