あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
優也があたしをベッドの上に座らせると、お茶を渡してくれた。


「優也、パーティーは?あたし、なんでここにいるの?」


「覚えてませんか?洋酒入りのチョコレートを食べ過ぎて、酔って倒れたんですよ」


あたしが不安そうにしていたせいか、優也の声は優しかった。


「急いで車を呼び、お部屋にお運びしたんです」


あたし倒れちゃったんだ……。


「優也、迷惑かけて、心配かけて、ゴメン……」


優也だけじゃない、きっと雪や悠にも心配かけたかもしれない。


「僕はゴメンじゃなくて、ありがとうが聞きたいんだけど?」


優也がぽんとあたしの頭に手を乗せた。


「……ありが、とう」


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