あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「実は、友達があたしに何も言わずにどこかに行ってしまったんです。別に、ずっと会えなくなるわけじゃ、ないのに……」


会えなくなるわけじゃない。


ただ、距離が遠くなったように感じただけ。


「連絡を取ろうと思えば、電話もメールもできるはずなのに、出来なかったんです」


優斗さんは黙ってうなずいて聞いていた。


「数日後には、会えるって分かってるんですけど、なんだかとても悲しくて、辛くて……。言えばよかった……」


あたしの言ってることはきっと優斗さんには解らないだろう。


会えるのに辛いなんて……。


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