あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「それっていつのこと?」


それまで黙っていた優斗さんが優しい口調で言った。


「今日のことです……」


「それって、男の人?」


「それは……」


あたしは口ごもる。


好きな人だとバレたら、きっとこの婚約はなくなる。


あたしは嬉しいけど、お父様が困ってしまう。


「言えないんだ?」


優斗さんのその言葉にびくついてしまう。


そこで、優斗さんはクスリと笑った。


それは、なんとなく嬉しそうにも見えたが勘違いだろう。


婚約者に好きな人がいて喜ぶわけがない。


それに今回は、相手の方が早く会いたいと言って今日になったんだから。


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