あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
第14章 あたしのイジワル婚約者
「行ってらっしゃいませ。さや様、優也様」
玄関から年配執事の斎藤が見送ってくれた。
優也は昨日から執事解消になった。
そして、今はあたしの婚約者として、あたしの隣にいる。
結婚してからは優也の家の方に住むことになるから、それまではこっちにいてもいいとお父様が言っていた。
だから、生活はほとんどそのままだ。
ただ変わったことといえば、あたしと優也の関係だ。
恋人をとばして、婚約者になったあたし達。
昨日の出来事が夢みたい……。
「さや、どうしたの、ボーッとして?」
「なんでもないっ」
「そう?」
優也はクスリと笑った。