あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「優也先輩、ちょっといいかしら?」


雪は優也を呼び止めた。


「何?」


雪は優也にこっそり話をして戻って来た。


「優也、雪になんて言われたの?」


あたしは優也に詰め寄る。


「なんでもない。それより、さや。早く行くよ」


そう言って優也は走りだした。


「え?ちょっと待って。今日、何かあったっけ?」


あたしがきくと優也は立ち止まって答えた。


「何もないよ。ただ、さやが婚約者だってみんなに自慢しようと思って、ね?」


「ちょっ……」


その言葉が嬉しくて、顔が赤くなる。


そんなあたしの腕を優也は引っ張って駆け出した。


「ほら、行くよ」


優也はとても嬉しそうに笑っていた。


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