あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】



「……ん」


ふと気がつくと、保健室に西日が差し込んでいた。


どうやら、あたしは眠っていたらしい。


今何時かな……?


あたしは時計に目を向ける。


けど……、

ぼやけてる……?


時計がちゃんと見えない。


それに、身体が熱い。


「……や。……さや」


ふと、聞き慣れた声があたしの耳をくすぐった。


でも、誰なのか思い出せない。


それくらい、今のあたしはボーッとしていた。


「……だあれ?」


「優也だよ」


優也はクスリと優しげに笑った。


「ゆう、や……」


あぁ、思い出した。


あたしの好きな人だ……。

< 216 / 343 >

この作品をシェア

pagetop