あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
【優也Side】


さやが保健室で寝ていると聞いて、慌てて来たけど、さやは気持ち良さそうに眠っていた。


さすがに起こすのは悪いと思い、しばらくそっとしておいたが、気づけばもう夕方だ。


さすがに起こそうと思ったそのとき、さやが目を覚ました。


寝起きのせいなのか熱のせいなのか、頬は赤く、目はトロンとしている。


「さや。……さや」


ボーッとしているのか、さやからの返事はない。


「……だあれ?」


やっと聞こえてきたさやの声は甘さを含んだ舌足らずな声だった。


< 217 / 343 >

この作品をシェア

pagetop