あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「そうか。熱を出したさやは少し厄介だぞ」


「? それはどういう意味でしょう?」


「……。まぁ、それより優也君はいつになったら私のことをお義父様と呼んでくれるのかな?」


話そらしたな。


「はぁ、お義父様……ですか」


確かに、主従関係は解消されたが、まだそこまで踏み込んではいない。


「呼んでくれるよね?」


「……はい、お義父様」


誠二様……お義父様の声には有無を言わせない迫力があった。


きっとさやもこの父の強引さに振り回されて来たのだろう。


「あぁ、優也君。さやはお粥より雑炊の方が好きだと、シェフに伝えといてくれ」


「分かりました。ですが、僕が作りますよ。僕はさやの婚約者ですから」
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