あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
だいぶ体調が良くなったのか、さやは雑炊を完食した。


作った方としては嬉しい。


僕は食器を片付けるために立ち上がった。


が、またしてもさやに引き止められる。


「さや?」


「……キスしてくれないの?」


「えっ?」


これも熱のせいなのか?


熱を出しているさやに余計なことはできない。


僕はさやを抱きしめるだけにとどめた。


それだけでは物足りなかったらしい。


じっと僕のことを見つめてくるさや。


「優也ぁ~……」


舌足らずな声で、恨みがましく訴えてくる。


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