あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
その様はまるで飼い主を見つけた犬のよう。


「ずいぶん気に入られたみたいね」


「さや、お前アイツに何かしたのか?」


そんな悠達の発言に、あたしはぶんぶんと首を振って否定する。


断じてあたしは何もしてない!!


そんな心の叫びなんか聞こえるはずもなく、霧島先輩はあたしに抱きついてくる。


「え!?ちょっなにしてるんですか、霧島先輩!!」


思いのほか強い力に身動きがとれない。


「ねぇさやちゃん。北斗って呼んでくれないの?」


あたしの耳元で寂しげにつぶやかれ、肌が粟立つ。


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