あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
その腕から逃れようと必死にもがく。


チラリと視線を向ければ、雪と悠はあっけにとられているようだった。


ちょっと、見てないで助けてよっ、そう口にしようとしたとき。


「これ、僕のだからあまりからかわないでくれる?」


突然聞こえた声に驚いたときには、もう霧島先輩から解放されていた。


いや、引きはがされたと言った方が正しいかもしれない。


気が付けばあたしは優也の腕の中にいた。


しかも、その優也は不機嫌をあからさまに態度に出していた。


そんな優也に、霧島先輩は気分を害した様子もなく、ケラケラと笑っていた。


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