あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
3.小さな変化
「ただいま~」
「お帰りなさいませ、さや様、優也様」
学校から帰ると、いつものように斎藤さんが出迎えてくれる。
そんな斎藤さんの後ろに、お父様が立っていた。
「さや、優也君。知っているとは思うが、霧島北斗君は取引相手の息子だ。特に問題はないと思うが、仲良くしてやってくれ」
「……はい」
すでに仲良く出来るかどうか不安なんだけどな……。
とりあえず返事はしたけど、一番の問題は優也だよ。
「それにしても、お父様が出迎えなんて珍しいね」
「あぁ、たまにはな。それに、これから仕事でね、家を出る前に顔でも見とこうかと」
お父様はふわりと微笑んだ。