あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
仕事中と比べると雰囲気がまるで別人みたいだ。


「長期の出張?」


「あぁ。一週間くらいだな。……なんだ、寂しいのか?」


「ち、違うよ!!子供じゃあるまいし」


思いっきり否定すると、お父様がハハハッと笑っていた。


何がおかしいのかと優也を見ると、優也もくすくすと笑っていた。


斎藤さんまで……!!


「さやは寂しがりやさんなんだね。素直じゃないな」


何のことかと、自分の手を見ると、あたしの手はお父様の服のすそを掴んでいた。


あたしは慌てて腕を引っ込める。


う、ウソでしょ?


そんなあたしの様子にもみんな笑っていた。


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