あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「よし、今日の勉強はここで終わり、と」
あたしはシャーペンを机に置いて、伸びをする。
紅茶でも飲もうかな、と立ち上がるとドアをノックする音が聞こえた。
「はーい」
「失礼します、さや様」
そんな声と共に入って来たのは斎藤さんだった。
斎藤さんの左手には大きめの箱。
そして、手渡されたのは一通の白い手紙。
差出人不明の手紙だ。
「もしかして……」
「はい。そのもしかしてでございます」
斎藤さんの言葉を聞いて、あたしはため息をつかずにはいられなかった。