あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
斎藤さんが答えると、お義父様はそうか、とうなずいて黙り込む。


新人である本堂さんに、二人は絶大な信頼を置いているらしい。


新人にさやの身を任せていいのだろうかと疑念を抱く。


「そういえば本堂さんは今どちらに?」


「本堂なら先程、自分の持ち場に戻られました」


たくさんの人達が慌ただしく行き交う廊下。


ただ、この部屋だけは妙な静けさに包まれていた。


窓から見える晴天とは裏腹に、僕の心には暗雲が立ち込める。


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