あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
【優也Side】


本堂さんが腕や身体にあざをつけて帰って来たのは、次の日の午前中だった。


「すみません、油断していました」


「そうか。何にせよ大きな怪我をしていなくてよかった」


お義父様は心配そうに眉根を下げていた。



本堂さんは昨日仕事の電話があったため、さやから一時離れて仕事に向かっている途中、何者かに背後から殴られたのだそうだ。


人気のない通りだったため、助けを求めることが出来ず、気が付くと朝になっていたという。



「やはり、早急に対処しなければならないな」


お義父様はそうつぶやくと、引き出しから紙の束を取り出した。


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