あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
優也が何か言ってるけど無視だ。


あたしは優也を放っといて、寝る準備を始める。


ベッドは二人で寝ても問題ないくらいの広さだ。


ベッドメイキングはメイドさん達がきちんとやってくれているし、特にこれといって準備はする必要はないんだけど。


そこでふと視線を感じて窓の方を振り返る。


カーテンが開いたままだ。


カーテンを閉めようと窓まで近づくと、月が見えた。


そこであたしは動きを止めた。


「どうしたの?」


不思議に思ったらしい優也がそう言った。


「何でもないっ」


あたしは慌ててカーテンを閉める。




きっと気のせいだ。


そう思いたい。


でも、家の前に人影が確かにあったのだ。



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