あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
――――翌朝。

お父様にストーカーの件について話すために優也と書斎に来ていた。

けれど、書斎にいたのはお父様ではなかった。


「おはようございます、さや様、優也様」


「おはようございます、本堂さん。なんだか久しぶりな気がしますね」


「申し訳ございません、さや様。なるべくさや様のお側を離れないようにしていたのですが・・・・・・」


本堂さんは落ち込んだように肩を落とす。


「そう言えばお義父様はどちらに?」


「あぁ、誠二様なら朝早くに出掛けられましたよ」


「え、そうなの?」


せっかく話す決心がついたのにな。


まぁ、忙しいなら仕方が無いよね。


何せお父様は東条グループの社長だ。


会えない日が続くのは当たり前のことだ。


だからこそ、お父様はちょっとした時間があれば会いに来てくれる。


「優也、戻ろっか」


「うん、そうだね」


優也はあたしの手を引いてドアまで向かう。


ドアの前まで来たとき優也は立ち止まった。


「そう言えば、本堂さんはどうしてここに?」


「あぁ、ボクは誠二様にこの部屋を掃除するように頼まれたんです」


「そうだったんですか。それでは、失礼します」


あたしと優也は本堂さんに礼をして部屋を出た。







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