あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
優也の身に付けている制服はあちらこちら汚れ、うっすらと血がにじんでいる。


頬や額は傷や痣で赤くなっている。


「どうしたの!?転んだわけじゃ、ないよね……?」


「ちょっとね……」


優也は眉をへの字にして困ったように笑った。


「……もしかして、あたしのせい……?」


最近何も無かったから油断していた。


安心しきっていた。


優也が襲われたのはあたしを狙うストーカーのせいかもしれない。


今まではあたし以外が狙われることは無かった。


だから、大切な人が傷つくことまで考えていなかった。


優也は自分のことは多く語らない。


ここ数日間、優也はちょっとした怪我をして帰ってくることがあった。


優也は自分の不注意だ、転んだだけだって言ってたからその言葉を信じてたけど……。


それが嘘だとしたら?


誰かに襲われて出来た怪我だとしたら?


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