最愛の人は…




「……小夜…」

ずっと聞きたかった


優雨が言ってくれる私の名前


ずっと抱き締めてほしかった


優雨の優しい腕で





「うっ……ヒック…優雨…」

涙が止まらない


それでも私は優雨の名前を呼び続けた



「私も…っ…私も…今度は私も一緒に行くからっ!」

彼を抱きしめながら言った




これは本心




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