最愛の人は…
「優雨と一緒にいるからっ…!」
「……小夜………ありがとう」
グッと手に力が入る
「小夜の気持ちは分かってるから。
だから…君は生きて…」
「え……?」
どうして?
私は優雨と一緒にいたいのに
「私が優雨を死なせちゃったからっ…今度は私が優雨の…」
「良いんだよ、小夜。君のせいじゃない」
「違う……違うっ!」
「僕は君に生きてほしい…
もし…君が死んでしまったら
僕は本当に消えてしまう…
だから生きて…」
そう言って彼は
私にキスをした