*憧れの先輩と同い年のアイツ*
話しかけてきた人物は、到着を待ちわびていた竜也であった。


彼は後ろから美加を包み込むように抱きしめた。



『ちょ//ちょっと先輩!!』



ますます赤く染まる美加の頬。


その様子を見た竜也は、美加の頭をポンポンと軽く2回叩き、優しく微笑んだ。



「行こっか!」



竜也が手を差し出す。


美加は照れながらも手を繋ぎ、二人は並んで歩き出した。




竜也の身長が有志と同じくらいで、少し見上げる感じが美加には心地よかった。
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