幼馴染と甘い夏【短編 】
夏の始まり
青い空に白い雲!
ジリジリ焼けつけるような日差し!
「まさに、The 夏だね、愛理(エリ)!?」
海風になびく髪の毛が、汗ばんだ首筋に張り付くのを感じながら、隣を歩く親友に明るく話しかける。
が、返ってきたのは、恐ろしく冷たい視線。
無言の圧力に、視線だけで殺されそうだ。
「う。エリちゃん?そのクールビューティーな美貌で冷たい視線は、さすがのあたしも怖いんですけど。」
悪いのはあたしだってわかってるから、上目遣いで親友を見つめてみる。
艶々のボブヘアに、ややツリ目の黒い瞳。
背も高くモデルみたいな親友は、頼れる姉御肌、なんだけど。
二へッと笑ってみるも、効果なし!(やっぱりね。)