幼馴染と甘い夏【短編 】
今度こそ、そのまま浅瀬に落ちるかと思いきや、戻ってきた翔ちゃんに腕を掴まれて、引き戻される。
「ふぅー。」
っと安堵のため息。
「ご、ごめん。ありがと…」
まさかの2度目で驚きつつも、翔ちゃんの勘の良さというか、その反射神経に感心する。
「凄いね、翔ちゃん。さすが。」
って再びあたしを抱きしめる形で立っている翔ちゃんを見上げれば、
眉間にしわを寄せて、険しい顔であたしを見ている。
顔が整ってる人は、怒った顔もかっこいいもんなのね~、なんて口に出したらとんでもないことになりそうだけど。
「オマエなぁ。わざとなの?天然すぎなの?」
「・・・は?」