幼馴染と甘い夏【短編 】
キスはどんどん加熱して、深く侵入されて息が出来なくなる。
「・・・んっ。・・ぁ・・っ。」
・・・っ!!
自然と漏れた自分の声に驚いて、ハッと目を開けると、
そこにも驚きに目を見開いた、翔ちゃんの顔。
急に離れた唇からは透明な糸がのびて、そして切れるのが、見えてしまった。
翔ちゃんの髪も瞳も、いつの間にかオレンジに染まった海や空と同じ色をしていて。
翔ちゃんの熱い瞳が、もっとあたしを欲しているように見えるのは、気のせい・・・?
そこには、昔遊んだ『翔ちゃん』はいなくて。
こんなイケメンに見つめられて、ドキドキしない女の子がいるのかな?
自分の頬が赤いのは、自覚してる。
ドキドキ高鳴る心臓の音を感じながら、
何を言ったらいいか分からず、ただ翔ちゃんを見つめる。