幼馴染と甘い夏【短編 】


そんなカッコ、ってのはやっぱりキャミソール&短パンっていう、この格好のことよね?


だって、こんなのばっかり持ってきたんだもん、とは言えず・・・。


口を尖らせていると、哲平兄ちゃんが口をはさむ。


「あはは、確かに、エプロンしちゃうと服が隠れて、裸エプロンみたいだもんなぁ~。アリサのスタイルじゃ、妄想しちゃう奴、いるかもなぁ。」


「えっ!?は、はだ・・・??」


はだかえぷろん…?


ふと自分の胸元を見下ろすと、確かにキャミは隠れてる。

自分で言うのもなんだけど、胸が大きめのあたしは、それ目当ての男が近寄ってくることも多々あって。


去年はエプロン無かったし。


きゅっとエプロンを握りしめる。


「ま、翔も過保護な気もするけどな。アヤカじゃないんだからさ。」


哲平兄ちゃんは、そう言って外に出て行ってしまったけど、あたしには最後の言葉が耳から離れなかった。



< 24 / 78 >

この作品をシェア

pagetop