幼馴染と甘い夏【短編 】
そんなカッコ、ってのはやっぱりキャミソール&短パンっていう、この格好のことよね?
だって、こんなのばっかり持ってきたんだもん、とは言えず・・・。
口を尖らせていると、哲平兄ちゃんが口をはさむ。
「あはは、確かに、エプロンしちゃうと服が隠れて、裸エプロンみたいだもんなぁ~。アリサのスタイルじゃ、妄想しちゃう奴、いるかもなぁ。」
「えっ!?は、はだ・・・??」
はだかえぷろん…?
ふと自分の胸元を見下ろすと、確かにキャミは隠れてる。
自分で言うのもなんだけど、胸が大きめのあたしは、それ目当ての男が近寄ってくることも多々あって。
去年はエプロン無かったし。
きゅっとエプロンを握りしめる。
「ま、翔も過保護な気もするけどな。アヤカじゃないんだからさ。」
哲平兄ちゃんは、そう言って外に出て行ってしまったけど、あたしには最後の言葉が耳から離れなかった。