幼馴染と甘い夏【短編 】


鍛えられてそうだな、とは思ってたけれど、思ったよりも逞しく割れた腹筋から、思わず目が離せない…。

「き、着替えてたんだね。」

「ああ、外で汗かいたからなー。これから中だし、着替え持ってきておいて、正解だったよ。ホント暑いなー。」


バッグから着替えを取り出したものの、着替えずに団扇で体を仰いでいる翔ちゃん。

目のやり場に、困るんですけど。



と、くすくす笑い出す翔ちゃん。

「なんだよ、男の裸、珍しくもないだろ?」

見ていたことがばれるのって、ある意味、見られることよりも恥ずかしい…?



「や、あの。キレイに割れてるなぁ、って。」

「今年の春引退したんだ。これでも少し落ちたんだぜ?」

「ふーん。」

こんなに無駄なくキレイに鍛えられた身体の男の人とは、付き合ったことがない。

妙に触ってみたくて、うずうずした。



「ねね、触っても、イイ?」

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