幼馴染と甘い夏【短編 】
「あ、えと…。」
「いいよ、今すぐ返事しないで。考えておいて?週末までここに滞在するし。あ、友達来たから。じゃ!」
ケンタさんは、あたしの返事を遮ると、すぐに外へ出て行ってしまった。
何だったんだ?今の?
コクられた、ってゆうのかな…?
ボーっとした頭で時計をみると、休憩もおしまい。
慌てて一度控室へ戻る。
ショックを受けたり、コクられたり、なんだか忙しない。
心ここに非ずのまま、夕方までの仕事をこなす。
そんなあたしの姿を、翔ちゃんがずっと見ていたことになんて、あたしは全く気付いていなかった。