太陽に恋して


また可愛いって…!

「麻由花ちゃんのほぅが可愛いですっ!」

とにかくはやく消してほしい!

「じゃあはい、ここまで届く?」

届くワケないですよー!

私は必死にぴょんぴょん跳んだ。


「―あっ届い…」

届いたと思った瞬間、ドスンと誰かにぶつかり、また私はゴロゴロと転がった。

「ごっごめんなさ…」

(…わっ…!)

見上げると、ちょうど太陽と重なってて目が眩んだ。

「だいじょぶかよー?!」

次に手を差し出したのは麻由花ちゃんみたいに細い手ではなかった。

大きくてごつごつしてる。

(男のコだ…!)

軽々と持ち上げられると男のコは私をじーっと見つめた。私も思わず見つめてしまった。

「ちっちぇー」「大きい…!」

それがお互いに発した最初の言葉だった。








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