恋愛ゲーム。


「おい、中村。
お前は女子の状況をまとめろ。」

「は、はいっ。」


いやぁ、この有無を言わさない口調…怖いなぁ。
本当は優しくて…不器用なだけなのに。


私は、松田くんに言われた通り、女子の状況をまとめ、報告書を作り終えた。


「松田くん。できたよ」

「わかった。そこに置いておけ。
後で俺が先生に提出しに行く。」

…じゃあ私は何をすれば…
帰る…?
でもこれは委員長と副委員長、2人の仕事だし…

一緒に提出しに行った方がいいんじゃ…


「何をぼーっとしている。帰ればいいだろ。」


「は、はいっ」


うぅ…
冷たすぎる…これじゃあ私に心を開くのはだいぶ先だな…
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