恋愛ゲーム。
私は近くのスーパーでカップケーキの材料を買って、学校に戻ってきた。
「ただいまー」
って言ってみたけど、松田くんが反応するわけない…
「…おかえり」
え…
今、松田くん”おかえり“って言ったよね?
本当にちっちゃい声だったけど私の耳にはちゃんと届いていた。
そんな些細なやりとりがすごく嬉しい。
あんなに近寄りがたかった松田くんと近づけた気がして。
「焼きそば出来た?」
「あぁ、なんとか1人でな。」
一日で覚えて、その次の日1人で出来るとかすごいっ!
なんでも出来る才能なんだな…
その能力ほしいかも。
「中村、食べてみて。」
「あ、はい。
いただきます。」
私は松田くんの作った焼きそばを口にした。