恋愛ゲーム。

香奈の優しさを受け止めよう。
その通り、私は頑張り屋なんだからあきらめないで頑張んなきゃ。



「ありがとう、香奈。
私、頑張る!」


「おっしゃ!
じゃあ頑張ろうね。」


頑張ろう。
少しでも速くなるように。
みんなに少しでも追いつけるように。


こうして私たちは練習を始めた。
今日はとりあえず走り込むことにした。




走ったの久しぶりだなぁ。
でも、さっきより体が慣れた気がする。



そんなことを考えながら走っていると
青山くんが目に入った。

あれ?
青山くんが私たちのこと見てたような…



私が青山くんの方を見てると気づいたのか、
青山くんはその場から去っていった。


…青山くん、どうしたんだろう?


「明日花、どうしたの?」

すると香奈が声をかけてきた。


「今、そこに青山くんがいて…
もしかして、私が遅いのを笑いにきたのかな?」

私は自分が思ったことをそのまま口にした。
だってそれ以外考えられないから。
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