恋愛ゲーム。
あ、これ香奈に似合いそう!
私はアクセサリーの一角に来ていた。
どれも似合いそうで迷うなぁ。
「どれにするか決まった?」
「あ、先輩。
先輩は決まったんですか?」
「俺はもう決めてたからね。」
あ…そうだったんだ。
事前に決めてるって…やっぱ好きなのかな、香奈のこと。
ふとそう思いながら下を見るとそこには、クローバーがモチーフで優しい印象のネックレスを見つけた。
…これ、香奈っぽいかも。
「それにする?」
「…これにします。」
「うん、香奈に似合いそうだね。」
…“香奈に似合いそう”
この言葉が胸に突き刺さった。
でもその気持ちを隠すようにレジに並んだ。