恋愛ゲーム。

あれはわざとじゃ…!!
でも、本当のことなんて言えない…

「疲れてたんです。
化学がわからないから、少しでも理解しようと夜遅くまで勉強してたんです。」

私はとっさにそう言った…が。

「…その割には化学、理解出来てないみたいだな?」


う゛。
ごもっとも…
てか勉強あまりしてない…


「とりあえず、手紙返してっ!」

それを見られたら本気でやばい。
だから、早く返してほしい。

「補習でも、なんでも受けますから!」


その言葉に先生はニヤッと笑った。

その笑顔に背中がゾクッと震えた気がした…


「本当だな?
俺の補習は厳しいぞ?」

…自分から言ったこと…
やるしかない!!


「やります!
だから返してください!」


「…はいはい。」


先生は手紙を私に差し出す。
それを取ろうと手を伸ばしたが、取るより先に先生の方が手紙を離してしまい、
手紙がハラリと床に落ちた


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