恋愛ゲーム。


そして次の日。
実は今日、早速化学がある。


テストが返ってくるのだった。
6時間目だったけどわくわくで待ち遠しい。
こんなに化学の時間が楽しみなのは初めてだった。


「明日花ー
現代文のテスト何点?」


「98だったよー」


「…うわ。きもっ。」


はははっ。
キモいって言われちゃった。
現実世界でもよく言われてたな、だから慣れてるわ。


「お前、きも。」


はっ?
後ろから声が聞こえて私はびっくりして振り返った。
そこには青山くんが立っていた。


「ちょ、青山くん、盗み見はよくないよ!」


「良いじゃん、別に。点数良いんだからよ。」


「そういう問題じゃなくて…っ!」


あぁ、急に青山くんが突っ込んでくるなんてびっくり。
悪い点じゃなくて良かった。


「で、青山くんと香奈は何点?」


私がそう聞くと急に押し黙る2人。
…これは…

「「45点」」

…ちょ、ハモってるし!
しかも同じ点数?


「ははっ。」

「「笑うな!」」

いや、またハモって笑わないなんて無理!

「ははっ。2人とも似たもの同士!
仲良いね!」


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