恋愛ゲーム。
……はっ!?
口移し…!?
「…いいです!自分で飲めます!」
「つまんないなー…」
「つまんないじゃないの!
カップルでもないのに、そんな…」
…言ってしまった…
これは言って良い一言だったのだろうか?
言ってしまってから考えを巡らせた。
私の言葉を聞いた途端、葵は真剣な顔になった。
「先輩が言いたいのは…両思いなら良いって事?
先輩は、僕のことが好きなの?」
好きだよ…葵のこと。
でもたった2日の出来事で、好きになったなんて言ったら引かれるかも知れない。
そんなの嫌だ…
「…葵くんは?」
「え?」
だめだ…声が震える…
「葵くんは私のこと…好きなの?」
「僕は…先輩のこと…」
ちょっとは期待した。
だってさっき、お気に入りって言ってくれたから。