プラチナ・ラブ


優人や優人の家族はこんな俺の生活をよく知っている。

優人の母親はよくオカズを持ってきてくれるし、泊まりに来ないかって誘ってくれる。

オカズは貰うけど、泊まりには行かない。

さすがに悪いから。

あんまり迷惑はかけたくない。


父親も離婚したきり俺に一度も会いに来ないし。


俺は両親から捨てられたも同然。

……いらない存在だ。


「……コンビニ行ってくるか」


飯は自分で作ることもあるけど、ほとんどはコンビニ弁当。

面倒くさくて自炊することはあんまりない。

俺は財布を持って立ち上がった。


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