プラチナ・ラブ
とりあえず学園長と一緒に来た秘書を家に上げた。
何で学園長が……。
……良いことは絶対にないだろうけど。
「あらあら……随分部屋が荒れてるのね」
……あの女が帰ったあと、ちょっと物に当たったから。
片づける気なんて起きなかった……。
「……いろいろあったんで」
それだけ言って、学園長の前にお茶を置いた。
「やっぱり、お母様から真実を聞いたのがショックだったのかしら」
……その言葉に、俺はバッ!と勢いよく顔を上げて学園長を見た。
「……何で……それを……」
このことは花音と優人にしか言ってないはず……。
なのに、何でこの人は……。
「だって、私だもの。
あなたのお母様に本当のことを話すように促したのは」
……俺は唖然としながら学園長の顔を見た。