プラチナ・ラブ

「あなたとお母様が上手くいってないのは知っていたわ。
生徒の家庭の事情を知るのも私の役目だから」


ふふっ、と気味悪く笑う学園長……。


「あなたの出生のことも知ったわ。
だからね、アドバイスしてあげたの。
大翔君がどういう経緯でこの世に生を受けたのか、きちんとお話すべきですよって」


っ……コイツ……。


「想像以上にショックだったみたいね。
でも、良かったじゃない。
真実を知ることができて」

「っ……ふざけんな!!
何で……何が目的でこんなこと……」

「あら、花音に聞いてない?」


学園長は俺が出したお茶を啜ってから、ゆっくり口を開いた。


「私、人を陥れるときは精神的に攻めていくの。
心をボロボロにした方が、扱いやすいでしょ?」


……そういえば、花音がそんなこと言ってた気がする。


……でも、まさか……これが学園長の仕業だったなんて……。



……俺は力強く握った拳を震わせた。


コイツ……許せねぇ。

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