プラチナ・ラブ
「本当っ……どうなってんだよ……」
「大翔……」
「っ……どうせ捨てるんだったら俺なんか生むんじゃねぇよ」
……泣くつもりなんてなかった。
だけど……あまりの真実の酷さに……涙がこぼれ落ちてきた。
「すまん……大翔……」
「っ……謝って許されるとでも思ってんのかよ!!
俺が今までどんな思いで生きてきたかっ……何も知らねぇクセに言葉だけで謝ってんじゃねぇよ!!」
……最悪だ。
本当に……。
俺の人生……どうなってんだよ……。
「……俺は絶対にアンタを許さない」
「大翔、ちゃんと話をしよう。
話せばきっと分かって……」
「自分を捨てた父親の何を分かれっつーんだよ!!
……これ以上アンタと話すことは何もない。
……もう二度とここには来ない。
アンタとも会わない」
「大翔!!」
親父の止める声も聞かずに、俺はリビングを飛び出した。
リビングを出たところには……さっきの写真の女の子が立っていた。
不安そうな瞳で俺を見上げる……。
……俺はそれを無視して、この家を出た。