プラチナ・ラブ

「君にずっと会いたかったんだ」

「……なぜですか。
あの人と結婚してあなたが父親になるからですか」

「俺は小百合とは結婚しない」

「……え?」


花音が目を見開きながら瀬和さんを見た。


「初めから俺の目的は……花音ちゃん、君だ」

「あたし……?」


瀬和さんはまっすぐ花音の目を見つめた。


「花音ちゃん……。
俺の……娘にならないか?」


……全員がポカンとした表情で瀬和さんと花音を見ていた。

花音は目を見開いたまま固まっていた……。


「どういう……ことですか?」

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