プラチナ・ラブ
17年目の対面
大翔side

……次の日曜。

俺は花音と一緒にタカさんの車に乗ってある場所を目指していた。


「随分離れたところにあるんだな」

「小百合は旦那の好きだった自然の多い場所に墓を立てたらしい」


小百合、という名前を聞く度に花音は顔をしかめた。


「……やっぱり、理解できません。
どうしてあの人の婚約者にまでなって、あたしと養子縁組を組もうと思ったのか」

「花音ちゃんを救いたい。
その一心だよ」

「……変わってますね。
……本当に」


花音はタカさんのことを信用しているわけではない。

でも……この前の話を聞いて、少しは心を開いてるんじゃないか。


そう思った。

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