プラチナ・ラブ

車を下りると、そこは本当に自然が豊かなところだった。

空気が新鮮だった。


「東京にこんなところがあったなんて……」


花音も自然の豊かさに驚いていた。


「こっちだ」


タカさんに連れられて、俺達は墓場の中を歩き始めた。


少し奥に進んでいくと……一つだけ、他とはすこし離れたところに大きな立派な墓石が立っていた。



西崎家之墓



これが……花音のお父さんの……。


花音はゆっくりと墓石の前まで歩いていく……。


17年目にして……初めての対面。
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