プラチナ・ラブ

「……花音様はどうなさるのですか?」

「……あたしは……」


……グッと手を握った。

あたしは………


「……あたしは大人を信用しません。
瀬和さんも……矢田さんも」


絶対……

……信じられない。


大人なんて……


……みんな一緒。


「……花音」


……大翔に後ろから声をかけられた。


「……何……?」

「……養子になるかどうかはお前の勝手だ。
でも……タカさんと矢田さんとは……ちゃんと向き合った方がいいと思う」


……何でそんなこと……。

大翔……?


「……花音は一人じゃない。
知らないところで……ずっと見守られてきたんだ」


……大翔の言葉が……深く胸に染みた。


あたしの知らないところで……ずっと見守っててくれた……?


この人達が……?
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