プラチナ・ラブ
「っ…………!!」
……あたしは手紙を抱きしめて……涙を流した。
初めから……あの人のこと分かってたんだね。
分かってた上で……あたしのことをあの人の分まで愛そうとしてくれてたんだね。
「っ……お父さん……」
でも……死ぬまでずっとって……お父さん、死んじゃったじゃん……。
安心して生まれてきたら……いなくなっちゃったじゃん……。
「会いたかった……っ……会いたかったよ……」
お父さんに……会いたかった……。
あたし……幸せにならなきゃね。
あたしが生まれる前から願ってくれてたお父さんと、お父さんの代わりに見守ってくれてた矢田さんのためにも……。
新たな決意を胸に……あたしは手紙を抱きしめながら微笑んだ。