プラチナ・ラブ
「でも、何か雲行き怪しいね」
「雨降りそうだな。
どこか中に入るか」
「あ。
あそこにファミレスあるよ。
入る?」
「あぁ。そうだな」
……その時だった。
ポケットに入れていた俺のケータイが突然震え出した。
「ん……?」
ケータイを取り出して確認すると……
「………………」
「大翔?」
「え?」
「出ないの?」
「……あぁ……。
ごめん、花音。ちょっと待ってて」
「うん」
少し花音から離れて、ケータイを耳に当てた。
……本当は出たくない電話だったけど。