プラチナ・ラブ

……俺は家の中に入った。


……朝、部屋を出たときとは違って……ガランとしていた。


何もなかった。


本当に……何も……。


ここが……俺の家?

……ウソだろ?


……誰か……ウソだと言ってくれよ……。


「大翔……」


タカさんが小さな声で俺の名前を言う……。


……今まではよかったよ。

あんな女でも……金だけは置いてってくれたから。


でも………


……俺は……住む家を失った……。
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