プラチナ・ラブ

「それで?
どうする?大翔」

「……………」

「……このままでいいのか?
このまま学校を辞めて……あの女の思い通りになっても」


学園長の思い通り……?

そんなの……嫌だ。

それだけは……。


「……このままでいいわけねぇじゃん。
でも………」

「なら決まりだな。
大翔、お前はここに住め」

「ちょっ……タカさん!?」

「何もタダでというわけじゃない。
お前にはバイトをしてもらう。
……俺の助手としてな」


タカさんの……助手?

てことは……大企業の社長の……助手!?


「いやいやいや……ムリだから!」

「大丈夫だ。
初めは簡単なことしか頼まないから。
それで全部チャラだ。
生活費も……学費も」

「え………」


学費って……。


「学校には行きなさい。
これは命令だ」

「タカさん……」



……こうして、俺の新たな生活が始まった。

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